重心移動システム・プロトタイプ

  

  

  上から、フロントマウント・ノーマルマウント・リアマウント

 

  実は、構想自体は鎧輝の発売よりも以前からありました。

  実行に移らなかったのは、仕事が忙しかったことと、まず基本的なデータを集めたかったという理由からです。

 

  電池ボックスからモーターまでの配線中、金属板を弱いテンションで接触させている部分が4箇所もあるので、

  これを直結してしまいたいと言うのが、構想の第一段階です。

  導線を電池ボックスからモーターまで配線するだけなので、工作は簡単です。

 

  配線変更により、金属接点による制約が無くなるので、電池ボックスの位置に自由度が生まれます。

  本物の自動車では、重心(エンジン)の位置により、運動性能が大きく変化します。

  クラッシュギアも、立派な四輪駆動車ですから、重心を変化させたら面白いのではないかと言うのが構想の第二段階でした。

  鎧輝が発売されたおかげで、重心を移動することによりダッシュタイプからスピンタイプへと特性が変化することが明らかに

  なったので、思い切ってメス、いや、カッターを入れることにしました。

  

  

第一段階・電気配線の変更

  

 

 電極に導線をはんだ付け

  

 

 電池ボックスから導線を引き出したところ

  

 

 シャーシを通して、モーターに配線

 ※現在は直結だが、量産型(^^;)ではコネクタ接続に変更する予定

  

第二段階・電池ボックス可動改造

  

 

 電池ボックス、シャーシを加工した様子

  

 

 フロントマウント

  

 

 リアマウント

  

テスト結果

 現物合わせで、行き当たりばったりに30分ぐらいで加工したので、さほど精度が高くできてません(ていうか、低い)

 まあ、プロトタイプとしては重心移動の検証ができればよい訳で(^_^;)

   

 フロントマウントの場合、電池ボックスは標準位置より13.5ミリ前方に移動します。

 リアマウントの場合は、同じく7.5ミリ後方に移動します。

  

 フロントマウントでは、直進性が強くなり、相手を押し出す力が増すことが確認できました。

 リアマウントでは、移動量が少ない割には、あきらかにスピンしやすくなることが判ります。

  

 ためしに鎧輝[FM]と戦わせて見たところ、フロントマウントでは互角、リアマウントではスピン対ダッシュの戦いになるために、

 劣勢という結果がでました。

  

 フロントマウントのセッティングで、さらにフロントウエポンを改良すれば、鎧輝以上のマシンに仕上がるかもしれません。

 ただ、クラッシュギアの面白さは、コロシアムの中をぐるぐると激しく動き回り、ぶつかり合うことにあるような気がします。

 「蝶のように舞い、蜂のように刺す」というか、そんなマシンが作れれば良いなあ。

   

※電池ボックスとモーターを直結する行為は、公式ルールに違反する可能性があります。

 詳しくは大会の主催者に問い合わせてください。