自爆の研究

  

クラッシュギアでの 『自爆』とは、相手と戦うこと無く自分が負けになってしまうことを言いますが、これには

いくつかのパターンがあります。

クラッシュギアのセッティングで、まず考えなければならないのは「自爆をどう回避するか」だと思います。

相手と戦う前に自分が場外にでてしまっては始まりませんね。

  

『転倒自爆』  

 相手に触れずに自分が転倒すること。

 フェンスをホイールウエポンが弾くために、自分が転倒することが多いようです。

 特に棒型や板型のホイールウエポンを使用している場合に、この確率が上がるようです。

  

『場外自爆』

 相手に触れずコロシアムのフェンスを越えて場外に飛び出してしまうこと。

 通常、フェンスの低くなっている部分から飛び出すことが多いようですが、ギアの速度やフェンスに対する

 角度によっては、高い部分からでも場外へ飛び出すことがあります。

 また、比較的自爆に強いとされている筒型ウエポンを使用しているにも関わらず、場外へ飛び出してしまった

 という経験をされている人も多いのではないでしょうか。 

  

自爆のメカニズム

 ギアの挙動をじっくり観察すると、なんとなく自爆の原因らしきものが判ってくると思います。

 

フロントウエポンがフェンスを乗り越えるパターン

  コロシアムのフェンスは製造上の理由から、完全な垂直ではありません。

  また、ギアの衝突により前方にたわむため、その瞬間は傾斜がゆるくなります。

 

  原因1.フロントウエポン先端がフェンスよりも上にある場合

       これは論外ですね(笑)

       ドリル型ウエポンが不利なのは、この理由によるものです。 ああかわいそうなドリルちゃん。

 

  原因2.フロントウエポン先端が、稼動部のガタにより上向きに逃げる場合

       稼動部は、構造上必ずガタができてしまいます。

       そのため、稼動部がフェンスに接触するようなフロントウエポンの場合、衝突のエネルギーを

       上に逃がすような動きが発生し、結果的にギアが場外へと飛び出してしまいます。

       ビーク型のウエポンに良く見られる挙動ですね。

       

 

  原因3.フロントウエポン先端が上下運動をする場合

       バンプホーンがこれにあたります。

       ギアがフェンスを押す方向に向かっているとき、フロントウエポン先端が上下運動をしていると

       進行方向に押されながら徐々に上の方向に向かってせり上がる為にフェンス越えに至ります。

 

ホイール(ホイールウエポン)が壁登りをするパターン

   

  原因1.前輪の前部がフェンスに接触する場合

       ホイールウエポンの前部は、上から下に引っかき下ろすように力が働いています。

       逆にホイールウエポン後部は、下から上の方向に力が働いています。

       

 

       ホイールウエポン前部がフェンスに接触すると、ホイールは壁を昇ろうとする力が作用します。

       この現象は、ホイールウエポンがフェンスに押し付けられる力が強いときに顕著に出ます。

       速度が出ているときや、横滑りでフェンスに当たったときなどですね。

       特に周回走行をしているギアでは、コーナーの部分で良く見られると思います。

       

       

対策は?

 上記以外にも、ギアの重量バランスや動的バランスなど、自爆の原因となるものは多数あると思います。

 そのため「絶対自爆しないギア」というものは作れないと思いますが、自爆を減らすことはできそうです…

 

 対策1.フェンスに当たる部分には稼動部を設けない

      「稼動部で攻撃する」という発想を捨てるのが一番簡単ですね(^_^;)      

      規定ぎりぎりのサイズのプラ板を、1mmの高さになるようにフロントウエポン下面に

      貼ってしまえばOK。

      ランブルホーンや爆龍爪、爆龍爪改などは改造ベースに適していると思います。

   

 対策2.コーナーリング時、ホイールウエポン前部がフェンスに接触しないようにする

      対策1から、コーナー進入時にホイールより先にフロントウエポンがフェンスに接触するには…

      前輪から、さらに前方に離れた位置にフェンスに接触する部分を設けると、うまくいきそうですね。

      

      どうですか? なんとなく解ってきませんか??

      爆龍爪の回転部にハイスペック等の筒ウエポンをつけると、ノーマルカスタムでもかなり安定する

      ことは皆さんさんご存知だと思いますが、実はこれが理由になっているのだと思います。

      (逆に、爆龍爪改は先が細いのでこの効果が期待できず、意外に自爆に弱いのですね)

 

結論

   自爆に強いということは、相手とのファイトにも有利です。

  勝つためには稼動部は邪魔者なので、稼動部を持たないウエポンが一番ということですね。

  しかしこれではレギュレーション違反ですから、ウエポン上部にちょろっと回転部分でも出しておきましょう

  動いていて、相手に触れる可能性がゼロでさえなければ、「効果を果たす(かもしれない)」ですね(^_^)

  これが現在のレギュレーションで作れる最強(に近い)ギアです・・・

  レギュ改変してほしいな・・・