ギア(歯車)の研究 〜噛合せを調整する〜
回転系のフロントウエポンは、軸受けがプラスチック製のため、精度に限界があります。
鎧輝をいじっていて気がついたのですが、鎧輝の爆龍爪が相手や壁に触れたとき、「ジャッ」という音が出ていました。
ためしに、手で爆龍爪の回転を止めてみると、やはり「ジャッ」となります。
はじめのうちは「トルクリミッターまで付いてるのか、凄い」と感心していたのですが、どう考えても違うみたい。
よく調べてみたら、本体とフロントウエポンを接続するギア(歯車)の噛み合わせが悪いのが原因でした。
ギア(歯車)同士の間隔が広いと、抵抗が減り、回転は軽くなりますが、歯飛びを起こします。
「ジャッ」となるのは、歯飛びの音だったのです。
このまま放っておくと、ギアの歯が異常に磨耗し、やがて回転することも困難になってしまいます。
人間でも機械でも「早期発見、早期治療」が大切。 ワッシャーを入れて調整しましょう。
まず、必要なワッシャーですが、可能ならばナイロン製が一番だと思います。
厚みは現物合わせが必要なので、0.1ミリ単位で、0.5ミリぐらいまであると良いでしょう。
しかし、一般に入手は難しいと思います(私もそうです)
無いものは作るしかありません
ワッシャーを作る
用意したのは、電子工作に使う、端子という金属部品。
銅合金なので、柔らかく加工しやすい。 またプラスチックに対しても(比較的)やさしいので、これを選びました。
まず、要らない部分を切り離します
厚みを調整
私は2本のヤスリでがりがりと・・・ヤスリを削らないように注意
最後は鏡面仕上げすると良いですね。
面倒だけど、少し削っては動作確認を繰り返し、ちょうど良い厚みにしましょう。
当研究室の鎧輝の場合は、0.3ミリがちょうど良い厚みでした。
回転中に爆龍爪を手で押さえても、「ピタ」と止まるようになり、調子よくなりました。
逆のケースがありますね。
フロントウエポンをはずすと回転が軽くなる場合、フロントウエポンの組み立てを確認しましょう。
組み立てに問題が無く、手で回すと軽く回るというときは、ギア同士の間隔が狭いことがあります。
対策方法は、また別の機会に。