入門編
組み立て編
ホイールとギアボックスの間の間隔を調整するのが難しいよNEW
チューニング編
強いギアを作りたいNEW
大会編
【入門編】
玩具メーカー・バンダイが、2001年10月に発売した電動の四輪駆動車です。
車と言っても、競争するのではなく、クラッシュギア同士を専用の土俵の上で戦わせて遊びます。
突進したり、高速回転したりと、面白い動きをするので、見ていて飽きません。
カブトムシを戦わせて遊んだことのある世代には、懐かしい感覚が蘇ることでしょう。
製品には「対象年齢8歳以上」と書いてありますが、組み立てさえやってあげれば、3歳ぐらいの子供でも楽しめます。
大人のひとも、市販パーツなどを使用して、カスタマイズを楽しむことができます。
たいへんな人気商品のようで、店頭に並んでも、数時間で売り切れてしまうほどです。
手に入れるには、「運」と「粘り」が必要です。
どうしてもと言う場合は、ネットオークションや、web通販、フリーマーケットなどで買うことができますが、かなり割高に
なることを覚悟しなければなりません(標準価格の2倍〜4倍)
定期的に出荷されているようなので、マメに玩具店に通うのが良いと思います。
バンダイさんが、標準価格+αで通販をしてくれれば、もっとたくさんの子供が楽しめるのですけど。
クラッシュギアは単三型電池2本(3V)で動作します。
マンガン乾電池、アルカリ乾電池が推奨されています。
ニッカド電池、ニッケル水素電池などの充電式電池の使用は禁止されていますが、使用は可能です。
詳しくはチューニング編(パワーのある電池を使いたい)を参照してください
クラッシュギアは、対戦型の玩具なので、遊ぶには2台必要です。
また、土俵になるものがないと、2台のクラッシュギアがぶつかり合うことが出来ません。
そのために用意されているのが、クラッシュ・コロシアムです。
これまでに2種類が発売され、現在入手できるのはクラッシュ・コロシアム2です。
【組み立て編】
ニッパーなどの刃物を使用したり、シャフトをホイールに挿すときに力が必要になったりするので、
5才位のお子さんが一人で組み立てるのは無理ですが、親切な説明書が付いているのでプラモデルの経験が無いお父さん、
お母さんにも組み立てできます。
接着剤は使用しないので、シンナーの臭いに弱い人でも問題ありません。
当ホームページ本編の「組み立てよう」を見ていただけば判りますが、ニッパー・ドライバーが必須です。
ペンチ、ピンセット、カッター、ヤスリもあると便利です。
模型店や玩具店で、「プラモデル組み立て工具セット」みたいな商品が800円〜1000円で販売されています。
ニッパー、ドライバー(+)、ドライバー(−)、カッターなどがセットになっていて、クラッシュギアの組み立てには十分使えます。
丁寧に使えば、長年持つのでぜひ揃えてください。
いけません。
ホイールは凹凸があると、まともに走らないので、ニッパーを使用して切り取る必要があります。
クラッシュギアの内部には、ギア(歯車)が多数使われています。
それらの回転をスムーズにするために、潤滑油としてグリスが必要です。
潤滑油を使わない場合、騒音の増大、モーターの発熱、ギア(歯車)の磨耗等から寿命が短くなることがあります。
グリス以外の潤滑油は、粘度等や性質の問題で不向きです。
また、種類によってはプラスチックを侵す性質のものもあるので、出来るだけ専用品を使うようにしましょう。
ミニ四駆専用グリスも、もちろん問題ありません。
スイッチがONの状態で、手でホイールを回してみて、回りだす気配が無ければ、電気的な問題です。
電池ボックス・シャーシの金属部品が正しく取り付けてあるかを確認しましょう。
モーターの電極が、約45度の角度になっているかを確認しましょう。
電池の向きを確認しましょう。
電池が使用済みでないかを確認しましょう。
特にVTシャーシ(鎧輝・Vシリーズ)はモーター電極と金具の接触不良がおきやすいようです。
まず、この部分を確認してください。
電池が新品なのに、どうも回転が遅いと言う場合、ギア(歯車)の摩擦抵抗が大きいことなどが考えられます。
正常な場合、スイッチON→OFFにした瞬間、惰性が無く、すぐに回転が停止してしまう場合、以下の点を確認しましょう。
ホイールの挿しこみが深すぎると、回転抵抗になります。 シャーシとホイールの間に隙間を確認しましょう。
ギア(歯車)が正しく組み込まれているかどうかを確認しましょう。
オプションパーツのギア・モーターを使用している場合は、一度ノーマルに戻して確認しましょう。
ピニオンギアを換えると、改善することがあります。
原因がわからない場合、モーターだけの場合から、ギアを一つずつ増やしながら、その都度回転を確認していきます。
ある部品を組み込んだときに、問題が発生するなら、その部品が原因です。
ホイールが真円(まんまる)で無ければ、クラッシュギアは上下運動します。
組み立てるとき、ホイールにバリを残したままにすると、激しく跳ね回るようになります。
まず、ホイールのバリをキレイに取りましょう。
シャフトが曲がっている場合にも、同様の症状になるので、シャフトの曲がりを確認し、曲がっているときには修正しましょう。
手では抜けません。 ペンチを使いましょう。
ホイールをシャフトに深く差し込むと、ギアボックスを締めつけ回転が重くなってしまいます。
取扱説明書にはギアボックスとホイールの間隔を1ミリぐらい空けるように書いてありますが、慣れないと、どうも難しいですね。
そこで、ちょっと知恵を絞りましょう。
クラッシュギアの外箱の紙の厚さは、約0.5ミリです。 これを折り曲げて2枚重ねにすれば、約1ミリです。
折り曲げた紙をギアボックスとホイールの間に挟んで、あとはホイールをギュッと押し込めばOK。
しかし、紙なのでグリスが付くとやわらかくなり、何度も使えません。
そういうときには、部品が付いていたランナーを利用しましょう。
ランナーに部品の番号が書いてある平べったい部分がありますね。
その部分は0.8ミリ〜1.2ミリの厚みがあります。
使いやすそうな部分を切り取って使えば、何度でも利用できます。
【チューニング編】
クラッシュギアの注意欄には、充電式の電池の使用を禁止することが書いてあります。
これは過電流のために、電池が発熱・破裂などの事故がおきる場合があるからです。
モーターは、回転が速い(低負荷)時よりも、回転が遅い(高負荷)時の方が電流がたくさん流れる特性があります。
糸くずが絡んだり壁や他のギアとぶつかったなど、モーターが無理に停止した状態が長く続くと、非常に大きな電流が流れます。
充電式(ニッカド、ニッケル水素)電池は、乾電池(マンガン、アルカリ)電池に比べ、大きな電流を取り出すことができるので、
モーターが停止した場合の発熱量が多くなり危険です。
しかし、以上の点にさえ、気をつければ乾電池に比べ、よりパワーを出すことができるし、なにしろ経済的です。
火傷や、火災の発生の可能性があるということを知った上で、上手に充電電池を使いましょう。
アルカリ電池・リチウム電池・ニッカド電池・ニッケル水素電池に含まれる電解液は有害です。
電池は過熱すると、破裂防止のために安全弁が開き、電解液が漏れ出すことがあります。
万が一、液漏れが発生した場合は、絶対手で直接触れてはいけません。
標準で付いているシャフトは軟らかく、衝撃を受けるとすぐに曲がってしまいます。
曲がりにくいシャフトと交換することで、クラッシュギアをより強くすることができます。
クラッシュギア純正パーツとして「ハイスペックカスタムセット」に同梱の強化シャフトがあります。
1セットにつき、2本しか入っていないので不経済だという場合、ミニ四駆のシャフトが直径が同じなので流用できます。
ただし、長さが違うので、切断して使用します。
鋼鉄製、ステンレス製、炭素鋼製などあるので、自分の好みに合ったものを探しましょう。
クラッシュギア標準の軸受けは、真鍮製のハトメです。
しかも、シャフトの直径よりも、かなり大きな口径で、ブレが大きくなる原因となっています。
シャフト断面が六角形なので、シャフトの角がハトメ内面を削るようなかたちになり、回転抵抗となっています。
(スキーのエッジを立てているような状態)
幸い、偶然?にも、ミニ四駆シリーズのベアリングがサイズがピッタリなので、軸受けに流用可能です。
軸受けのブレを防ぎ、回転抵抗も減らせるので、モーターの負担を軽減でき、バッテリーの寿命も延ばせます。
ベアリングには、六角形の穴のものと、丸穴のものが発売されていて、情報によれば丸穴の方が性能が良いとのことです。
モーター、シャフト、ベアリングなどが流用可能です。
ただし、公式ルールで使用を禁止されているものがあるので、大会に出場する場合は注意が必要です。
ホイールウエポンをするとき、ホイールを交換するとき、うっかりするとシャフトがギアボックスから抜けて
しまうことがあります。
その場合、シャーシを開けて、ギア(歯車)を付け直さなくてはなりませんね。
ラジコンショップなどで、アルミストッパーという部品が売られているので、これを利用しましょう。
内径が2ミリのものであれば、そのまま使用できます。
このまま大会に出場する場合、公式ルールに違反する可能性があるので、主催者側に確認してください。
当研究室の調査の結果、ノーマル同士では鎧輝が一番強いです。
あと、ガルダイーグル、レイジング・ブル、ディノスパルタン・シューティングミラージュと続きます。
一般的に、前を下げて相手の下にもぐりこむ体形をとり、ダッシュタイプのセッティングにした方が勝率が
あがるようですが、速度を上げすぎると転倒による自爆、速度を抑えると速い相手に場外へ押し出されて
負けてしまいます。 バランスを考えたセッティングが肝心となります。
より強いギアに仕上げるためには、大会規定の範囲内でフロントウエポンの改造やウエイトを追加して
安定性および攻撃力を上げる方法を取りますが、知識や道具が必要になるので、小さいお子さんには難
しいでしょう。
フロントウエポンの標準的な改造は、プラ版やパテを使用して相手をすくい上げる形状に変更する方法
です。 地上ぎりぎりまで、先端を下げておくことで、相手の下にもぐりこみひっくり返します。
具体的な改造例については、当研究室の研究可能範囲を超えてしまいますので、リンクより、カスタマ
イズの達人様のページへとお進み下さい。
【大会編】
あります。 クラッシュギアのホームページ(ギアチャンネル)をごらんください。
全国に、クラッシュコロシアム店があります。
クラッシュコロシアムが常設されているので、そこでウデ試しをしましょう。
コロシアム店の店名や場所は、ギアチャンネルで紹介されています。